LEGO MINDSTORMS Robot Inventorで遊んでみた

最近子供の影響でにわかにLEGOにハマっています。
その中でもエンジニア向け(?)、プログラミング教育向けのLEGO MINDSTORMS Robot Inventorがプログラマブルなロボットを作れるということで興味を惹かれたので遊んでみました。

LEGO MINDSTORMS Robot Inventor (51515)について

Robot Inventor (51515) は2020年に発売開始されたレゴ マインドストームシリーズの最新作です。

ブロックを組み替えることで5種類のロボットを作成し、用意されたプログラムを実行することができます。そして、もちろん無限にカスタマイズ可能です。LEGO MINDSTORMS Robot Inventorの公式ページはこちらです。

以下の動画を見ればおよそどういったことができるのか分かると思います(英語です)。

LEGO MINDSTORMS Robot Inventor 5in1 | Designer Video | FIVE new LEGO Robots 2020

このセットには4つのモーター、色センサー、距離センサーとこれらを接続し制御するためのハブが同梱されています。ハブはUSBあるいはBluetoothを使用してスマホやパソコンなどのスマートデバイスと接続することができ、スマートデバイスから専用のアプリを介してプログラムを書き込むことができます。

専用アプリにはScratchライクなプログラミング環境と、Pythonでの開発環境が用意されています。

なお、購入に際しては留意すべき点がいくつかあります:

  • 専用アプリは日本語非対応です。
  • 専用アプリ対応のスマートデバイスがないと組み立て・プログラミングができないため、手元のデバイスがアプリ対応しているか事前に確認しましょう(デバイスガイド)。
  • 2021年8月現在、日本での正規代理店からの販売はありません。メルカリなどのフリマアプリで輸入品を購入することもできますが、米アマゾンなどの海外サイトから直接購入したほうが安価です。なお、私が米アマゾンで購入したものは技適マークが付いていましたが、輸入のタイミングによっては無い可能性もあるため、フリマで購入する場合は事前に販売者に確認しましょう。技適マークが無い状態でBluetoothを使用すると法令違反となります。

米アマゾンで購入

前述のとおり日本では購入不可能なので今回は米アマゾン(Amazon.com)で購入してみました。
日本のアマゾン(Amazon.co.jp)のアカウントは使えないので別に作成する必要があります。

購入方法は特別なことはなく、日本のAmazonで買い物するのとほとんど変わりません。
米国からの輸入なので輸送料と輸入税が商品代金とは別にかかりますが、税関手続きなどは何もする必要がありませんでした。

今回の場合、商品代金358ドルに加え、輸送料が30ドル、輸入税の預かり金が36ドルで、計424ドル(約4万7000円)でした。預かり金は後から返ってくることもあるようです。
メルカリなどでは6万円以上で販売されているので比較的安く入手できました。

オーダーから1週間とすこしで手元に届き、
外箱の凹みなどもなく綺麗な状態でした。

中身はハブやモーター、センサーなどを含む949個のレゴパーツです。
ハブのバッテリーを充電するためのUSBケーブルも付属していますが、ACアダプタは付いていません。DC5V、1Aであれば対応しているのでスマホ用の充電器が使えるようです。

詳しい内容物に関してはLEGO公式サイトからも確認できます(51515説明書)。

デバイスのテスト

開封すると、説明書らしきものは同梱されているものの内容物や注意事項の記載くらいしかなく、ロボットを組み立てるには専用のアプリをインストールする必要があります。アプリのダウンロードリンクはデバイスガイドから飛べます。

スマホ用のアプリもありますが、プログラミングをする場合にはパソコンのほうが作業しやすいため、今回はMac App Storeから手元のMacにインストールしました。残念ながら、日本語には対応していないようです。

初めてアプリを立ち上げると、ハブの接続テストをするためのインストラクションが表示されるので、画面に従って進めていきます。

1. ハブにモーターやセンサーを接続していきます。下画像のBUILDボタンを押すと詳細な手順が表示さます。

2. 次にHubとPCをBluetoothで接続します。接続にはUSBも利用できます。初めて接続するとHubのOSアップデートとモーターのアップデートが始まります。

3. 接続が完了すると、いよいよプログラムの実行です。右下の実行ボタンを押すとあらかじめ用意されたプログラムが走ります。カラーセンサーに赤色のものを近づけたり、距離センサに手を近づけると対応するモーターが回ったり、ハブのライトが光ったりします。

プログラムのブロックはセンサーやモーターの絵が書いてあり、横にはコメントも付いているので、どのプログラムが何をやっているのかすぐに分かるようになっています。特に、スクラッチ言語でのプログラミング経験があれば、センサーやハブの反応を見ながらサンプルプログラムを色々と変更してみるだけで大体の動作は理解できるくらいにシンプルです。もし、どこから手をつけていいか分からないときは、まずはスクラッチ言語に慣れてみるといいと思います。

4. 最後に、ここまでうまくできていればこんなふうに動きますよという動画が表示されます。手元のロボットが動画通りに動いていればテスト完了です。

ロボットの組み立て

デバイスのテストが完了したので、いよいよロボットを作っていきます。
5種類のロボットを作れますが、同時には1つしか作れません。今回は中央のBLASTを作ってみることにします。

アプリに表示される組み立て説明のステップ1〜4まで順番に作っていきます。

ステップ1. 頭の部分。デバイスのテストのときと同じように組み立て後に動作確認用のプログラムと動画が用意されています。動画の通りハブの画面が光ればOKです。

ステップ2. 体の部分。お腹の白いプレートを開くと中のギアの動作が確認できます。

ステップ3. 手が付きました。右手はモーター、左手は色センサと腕の部分に距離センサもついています。

ステップ4. 完成!モーターの先にタイヤがついた足をくっつけて走行できるようになりました。

さて、ここから自分なりのアイデアをプログラミングしていく……..のもいいのですが、
とにかく早く動かしてみたかったので用意されたものを使いました。
アプリには上の基本のロボットを応用した遊び方がいくつか用意されています。

BATTLEの画像にはロボットの隣にスマホが置いてありますが、アプリをコントーラーとしてラジコンのように操作することができます。プログラムを表示すると下のようなコントローラーが用意されていて、このコントローラーのジョイスティックを倒した方向にBLASTロボットが進んでくれます。

コントローラーのデザインはドラッグ・ドロップで変更可能で、他にもスイッチや十字キー、各センサーの値を表示するためのパーツが用意されています。

感想

日本では未発売のLEGO MINDSTORMS Robot Inventor (51515)を輸入して遊んでみました。

パッケージには説明書こそ付いていないものの、アプリさえ入手してしまえばいつものLEGOのように組み立て説明書があり、ステップごとに動画での動作確認もできたりとかなり親切でした。これまでMINDSTORMS EV3などは触ったことがなく、このRobot Inventorが初めてでしたが、特に迷うことなく一通り組み立てて動かすことができました。

センサーやモーターなどもモノづくりに必要なものは一通り揃っている印象です。Scratch風のプログラミングデザインやGUIでのコントローラー作成なども取っ付きやすく、もう(アイデアさえあれば)自分なりに色々とカスタマイズできそうです。ただ、ハブのポートが6つしかないので、より複雑なことをやろうとしたときにモーター等を繋げられないとかはあるかもしれません。

プログラミングと現実を紐づけるという点でも非常に教育的で、子供がもう少し大きくなったら遊ばせてやりたいです。

なお、購入に関しては初めての海外輸入だったのですが、米アマゾンは日本のアマゾンと変わらない使い勝手で、特別な手続きは何も必要なく簡単に購入できました。また海外から取り寄せるときは使ってみたいと思います。

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